【ストーリー】
この映画は、20世紀の初頭、ニューヨークの高層ビル建設に携わっていた移民労働者達のドキュメンタリーだ。
69階、地上250メートルの作業場で、命綱もなしにランチ休憩を取る労働者の様子を捉えた一枚の衝撃的な写真。
この写真については、すべてが長い間謎に包まれていた。「この人たちは誰だ?」「合成写真ではないか?」「誰が撮影したんだ?」…
ニューヨークを象徴するこの写真の真実を明らかにするため、2000年代に入ってから本格的な調査が進められた。しかし調査は難航、手がかりはなかなか見つからなかった。しかしある日、突然意外なところから新たな情報がもたらされた。それは、アイルランド西部にある、シャナグリッシュという小さな村だった…。
[出典]アップリンクWebサイト
話は淡々と進んでいくのですが、劇中では当時の労働者やそれを撮るカメラマンの写真がたくさん出てきてリアルな情景が伝わってきました。
映画を観終わったあとはトークショーがあり、映画の補足情報だとかその他興味深い話をいくつか聞けました。
例えば・・・
- そもそもアイルランドを出なければいけなかった理由は、主食のじゃがいもが疫病にかかってしまい、大飢饉が発生したから。アイルランドの土地は痩せていて、なんとか育てられたのがじゃがいもだったんだけど、1つの品種しか育てていなかったので全滅してしまった。
- 航海の途中で亡くなる人も多く、出稼ぎに行く人を送りだすときには別れを覚悟しなければならなくて、お別れ会で歌われる歌はすごく暗かった。
- アメリカにはイタリアやスペインからの移民もたくさんいるけど、そのなかでもアイルランド系移民の人たちは自分がアイルランド系だということを誇りに思っている。「わたしはスパニッシュ・アメリカン」とかはあまり言わないけど、アイルランド系の人たちは「わたしはアイリッシュ・アメリカン」と言う。
などなどです。
若干記憶があいまいなので、細かいところは間違っているかもしれませんが。
そして、ハリウッドにはアイルランド系移民をテーマにした映画も結構あって、ギャング・オブ・ニューヨークとかはまさにそう。
タイタニックとかディパーテッドも実はアイルランド系移民の話なんだそうです。
(もしかして周知の事実?)
レオナルド・ディカプリオは自分はイタリア系なのにアイリッシュ・アメリカンの役を演じたがるみたいです。彼の話すアイリッシュアクセントの英語は不評だとか(笑)関東の人間が関西弁を話すと気持ち悪いっていうのと同じですね。
今まではそういう背景をしっかり理解せずに見ていたので、また観かえしてみると面白そうですね。
今月は見逃していた「ダブリンの時計職人」を近くのミニシアターで上映するとのことなので見に行く予定です。
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